22.樹脂サッシ表面のひび割れ・はがれ

樹脂サッシの表層材にひび割れ、はがれが発生する場合があります。

<表層材のひび割れ・はがれについて>

樹脂サッシの表層材(アクリル層など)に影響をおよぼす成分を含む薬品等※が付着した場合、表層材に浸透して分子間の結合が弱まります。これに日射と温度の上昇、低下の影響による伸縮が加わることによって、ひび割れが発生する場合があります。この現象を「ケミカルストレスクラック現象」といいます。そのすき間から雨水が浸入し表層材の劣化が進い基材から表層材がはがれる場合があります。

※殺虫剤、防蟻剤、除草剤などの薬剤、アルコール、シンナー、ベンジンなどの有機溶剤、酸性洗浄剤、アルカリ性洗浄剤、塩素系洗浄剤、研磨剤など

「ケミカルストレスクラック現象」は、薬品等が付着した影響により発生します。
基材への影響は非常に少なく、サッシとしての機能、性能への影響はありません。

       

<お手入れの方法>

①表面についた砂やほこりを丁寧に取り除いてください。
②全体の汚れは、やわらかい布またはスポンジで水洗いにより洗い落としてください。水洗いで取れない汚れは、薄めた台所用中性洗剤をやわらかい布などに含ませ、ふき取ってください。洗剤使用後は、洗剤成分が残らないように十分に水洗いを行い、最後に乾いた布で水分をふき取ってください。
周りの環境やお手入れの仕方によって進行度合いが大きく変わってくるため、こまめに製品の表面に付着した汚れをお手入れいただくことが経年劣化の進行を遅らせるうえで大切です。

<お手入れ時のご注意>

・樹脂サッシ表面の殺虫剤、防蟻剤、除草剤などの薬剤を塗布、散布しないでください。
・アルコール、シンナー、ベンジンなどの有機溶剤、酸性洗浄剤、アルカリ性洗浄剤、塩素系洗浄剤、研磨剤を使用しないでください。
・ワイヤーブラシ、メラミンスポンジ、たわし、金属たわし、金ベラ、高圧洗浄機などは表面にキズがつく原因になりますので、使用しないでください。
・やわらかい布、スポンジに、砂などが付着したまま、ふき掃除をしないでください。

お手入れ方法については、サッシメーカーが発行している取扱説明書やホームページ等をご参照ください。