大気VOC自主的取り組み

大気汚染防止法では、一定規模以上の施設が「揮発性有機化合物排出施設」として定められています。また、VOCの排出及び飛散の抑制に関する施策は、VOCの排出と事業者が自主的に行うVOCの排出及び飛散の抑制のための取り組みとを適切に組み合わせて効果的に実施することとされています。
日本サッシ協会環境対策部会では、法的規制対応や自主的取り組みによるVOC排出削減を進めています。

 1.VOC(Volatile Organic Compounds)物質とは
揮発性有機化合物の総称で200種類以上あります。代表的な物質としてはトルエン、キシレンなどです。メタン、フロン類は除かれます。
 2.VOC物質が大気環境に及ぼす影響
排出されたVOCの主成分である炭化水素に紫外線があたると、光化学反応によりO3(オゾン:光化学オキシダント)が生成されます。オゾンは光化学スモッグの原因となり、人体へ目や喉の痛み、呼吸障害の他、植物へも影響をもたらします。

  

 
 3.サッシ業界自主的取り組み
日本サッシ協会環境対策部会では、自主環境行動目標の中でVOC削減に取り組んでいます。

・自主的取り組みに参加する会社 (五十音順)
  三協立山株式会社
  不二サッシ株式会社
  株式会社LIXIL
  YKK AP株式会社

・自主的取り組みの対象物質

物質名 主な使用施設
トルエン 吹き付け塗装施設での塗料及び溶剤、パネル製造施設での接着剤
キシレン 吹き付け塗装施設での塗料及び溶剤、パネル製造施設での接着剤
エチルベンゼン 吹き付け塗装施設での塗料及び溶剤、パネル製造施設での接着剤
ジクロロメタン ウレタン注入施設での洗浄剤、パネル製造施設及びラミネート
フィルム貼り付け施設での接着剤

取り組み内容